水道修理の専門業者が、トイレの詰まりを解消する際に使用する道具として、高圧洗浄機と並んでよく名前が挙がるのが「ローポンプ」です。このプロ仕様の道具と、私たちがホームセンターなどで手に入れることができる「真空式パイプクリーナー」は、一体どのような関係にあるのでしょうか。結論から言うと、両者は基本的には同じ原理で動く、同じカテゴリーの道具です。真空式パイプクリーナーは、このプロ用ツールであるローポンプを、一般家庭でも使いやすいように、より手頃な価格とサイズにしたもの、いわば「家庭用ローポンプ」と位置づけることができます。「ローポンプ」は、元々ドイツのローデンベルガー社が開発した製品の商標名であり、その圧倒的な性能と信頼性から、プロの現場では、この種のツールの代名詞として定着しています。その最大の特徴は、家庭用の真空式パイプクリーナーに比べて、より強力な圧力と吸引力を生み出すことができる点にあります。本体のシリンダーが太く、ハンドルも大きいため、一度の操作で動かせる水の量が多く、頑固な詰まりを破壊するパワーが格段に上です。また、本体の材質や内部のパッキンも、プロの過酷な使用環境に耐えうる、高い耐久性を持った素材で作られています。当然、その価格も、家庭用のものが数千円から1万円程度であるのに対し、プロ用のローポンプは数万円と高価です。では、私たちはプロ用のローポンプを手に入れることはできないのでしょうか。実は、プロ向けの工具や資材を扱う「モノタロウ」のような専門通販サイトを利用すれば、個人でも購入することが可能です。しかし、一般的な家庭の詰まりであれば、ホームセンターやAmazonなどで販売されている、数千円の家庭用真空式パイプクリーナーで、十分すぎるほどの性能を発揮します。まずは家庭用のモデルから試してみて、もし、より高い性能を求める特別な事情があるのであれば、プロ用のローポンプの購入を検討するというのが、賢明なステップと言えるでしょう。原理は同じでも、そのパワーと耐久性に違いがある。それが、ローポンプと真空式パイプクリーナーの関係なのです。